Windows では strokeit という汎用のマウスジェスチャをずっと使ってて、同様のアプリケーションが Linux にもないかずっと探していましたが、やっとめぐり逢えました。
その名もeasystrokeです。
Fedora 14 では yum で簡単にインストール可能です。
まずはインストール。
# yum install easystroke
以上です。次に設定です。以下のように-gオプションで起動すると、GUIの設定画面が立ち上がります。設定はデフォルトでホームディレクトリの.easystrokeディレクトリに保存されます。
# easystroke -g
初めて起動した時、上のようにstrokeitと違って何もジェスチャは定義されていません。ここに、デフォルトの設定、つまり全アプリケーション共通のジェスチャの設定と、アプリケーション固有の設定を追加することができます。たとえば、共通の設定ならば、ウィンドウの最大化、最小化、閉じる(Alt + F4)などを、固有の設定ならばFirefoxならばタブを閉じるなどを設定していきます。固有のアプリケーションを定義したいならば、Add Application をクリック後、出てくるカーソルで起動しているアプリケーションをクリックします。
定義できるジェスチャはマウスで自由に登録できます。デフォルトではマウスのスクロールボタンがジェスチャーに使用するボタンになっていますが、これは設定で変更可能です。さらにそれぞれのジェスチャに実際の動作を定義します。例えばアプリを閉じるなら"Alt+F4"といった感じです。
しかし、ここで問題が。ウィンドウの最大化・最小化にはKDEではデフォルトでキーボードショートカットが割り当てられていないため、ウィンドウに送るコマンドが定義できません。こういうときは、KDEのショートカットをカスタマイズします。
Fedora 14 のKDEのデフォルトでは、スタートメニューから、”コンピュータ”→”KDEシステムの設定” を起動し、”さらにショートカットとジェスチャー” をクリックします。さらに”グローバルキーボードショートカット”から、KDEコンポーネントとして”KWin"を選択します。
ここでウィンドウの動作毎のショートカットの定義 が可能ですので、ウィンドウの最大化、最小化に適当にショートカットを割り当てることで、easytrokeで使用することができます。
最後に、毎回手動で起動するのが面倒だと思うので、easystrokeのpreferenceタブから、Autostart easystroke にチェックを入れてあげれば設定は終了です。