Linuxコンテナ(LXC)をUbuntu 14.04上で使用した時のメモです。
導入自体は難しくなく、apt-get でインストール可能です。
# apt-get install lxc
インストールすると、lxcbr0というブリッジが作成されます。
# ifconfig lxcbr0 lxcbr0 Link encap:イーサネット ハードウェアアドレス fe:62:b1:xx:xx:xx inetアドレス:10.0.3.1 ブロードキャスト:10.0.3.255 マスク:255.255.255.0 〜省略〜
次に仮想環境(コンテナ)を作ります。
# lxc-create -t ubuntu -n ubuntu01
-t はテンプレートの名前で、/usr/share/lxc/templates/ に、lxc-テンプレート名 というファイルで格納されていますので、このファイルをカスタマイズすれば、自分好みのコンテナが作れるようです。
-n はコンテナの名前で任意の名前をつけられます。
実行時は、ファイルをネットからダウンロードしたり、インストールしルートファイルシステム(rootfs)を作りますので、少し時間を要します。作られたrootfsは、/var/cache/lxc にあります。
起動はlxc-startです。 -d 使えばデーモンとして起動します。
# lxc-start -n ubuntu01 -d
KVMのようにOSを一から起動するわけではないので、起動はすぐに完了します。
コンソールにアクセスします。
# lxc-console -n trusty-org Type <Ctrl+a q> to exit the console, <Ctrl+a Ctrl+a> to enter Ctrl+a itself Ubuntu 14.04.1 LTS ubuntu01 tty1 ubuntu01 login:
表示されているように、コンソールから抜けるには、Ctrl+a q を入力します。よって、コンソールからログインした場合、カーソルを先頭に移動する、Ctrl+a は使えず、Ctrl+a を二回入力する必要があります。
ちなみに、screenコマンドを使ってlxc-consoleを使うと、デフォルトではscreenコマンドがCtrl+aをフックしてしまいますので、かなり操作が面倒になりますので、lxc の エスケープ文字 Ctrl+a を他のキーに変更するには、-eオプションで指定します。以下の例ではCtrl+a の代わりに Ctrl+qを使用しています。
# lxc-console -e ^q -n ubuntu01 Connected to tty 1 Type <Ctrl+q q> to exit the console, <Ctrl+q Ctrl+q> to enter Ctrl+q itself Ubuntu 14.04.1 LTS ubuntu01 tty1 ubuntu01 login:
数字をエスケープ文字にしようとしたら、うまく動かなかったので何を使うか注意が必要そうです。
起動したコンテナのrootfsの実態は、/var/lib/lxc の下にあります。ホストOS側からこの下のファイルを直接いじって、コンテナの設定を変更することも可能です。
なお、コンテナ起動後、vethXXXXXX といったネットワークインタフェースがホストOSに作られ、lxcbr0ブリッジに繋がれます。
# brctl show bridge name bridge id STP enabled interfaces lxcbr0 8000.fe62b1928b39 no veth7YW9KK
また、dnsmasq サービスが起動されるので、コンテナ内ではDHCPでIPが取得可能です。
実行しているコンテナの一覧の確認では、–fancyオプションでIPまで確認可能です。
# lxc-ls --fancy NAME STATE IPV4 IPV6 AUTOSTART ----------------------------------------------- ubuntu01 RUNNING 10.0.3.15 - NO
コンテナの停止
# lxc-stop -n ubuntu01
コンテナの破棄
# lxc-destroy -n ubuntu01