※ 2015/4/24追記 : RHEL7やCentOS7はブート画面でレスキューモードを選択できるように改善されたため、この記事のような難しい操作は不要です。
RHEL16まで、起動時にランレベル1(シングルユーザーモード)で起動するには、grub起動時にカーネルパラメータに"1" というパラメータを追加すれば可能でした。これはパスワードなしでログインできるため、rootのパスワードを忘れてしまった場合などにもよく使われていました。
しかし、RHEL7からはsystemdが採用されるようなので、この方法ではランレベル1(相当)の起動はできなくなります。現時点ではまだ、RHEL7はリリースされていないので、Fedora17を例に起動方法を紹介します。
Fedora 17 では、systemd 採用のためそもそもランレベルとう概念がなくなりました。代わりに、レスキューターゲットとエマージェンシーターゲットの二つが用意されています。
レスキューターゲット(rescue.target) は、今までのランレベル1相当(シングルユーザーモード相当)です。 一方、エマージェンシーターゲット(emergency.target) はレスキューターゲットでも起動できない、つまりルートファイルシステムもマウントできないような時に使用するためのターゲットのようです。
これらのターゲットで起動するには、最初の以下のgrub2の起動画面で、"e" を押します。
すると、grub2の設定ファイルの画面になるので、linux という行に、"systemd.unit=rescue.target" または "systemd.unit=emergency.target" というパラメータを追加します。
上記では、エマージェンシーターゲットを指定した例です。後は、F10 を押すと起動しますので、煮るなり焼くなりお好きにしてください。