Windowsからファイルサーバ上のファイルにアクセスしようとすると、異常に遅いことがあります。

サーバ側に問題がない時は、WindowsのWebClientというサービスが悪さをしている可能性が高いです。

WebClientは、HTTPでファイルの共有を行うプロトコルWebDAV用のサービスです。 このサービスが起動していると、ファイルサーバへのアクセス時に必ずWebDAVによるアクセスが試されるようです。このときファイルサーバ側でHTTPのポートへのアクセスがあるとrejectでパケットエラーを返してくれればよいのですが、セキュリティ上の理由で応答なしにしているとタイムアウトするまでファイルサーバへのアクセスが止まってしまいます。これが原因のようです。

maznはWebDAVを使用しているので、なんとも迷惑なサービス仕様です。サーバ側にApacheなどのWebサーバが起動していると、以下のようログが出力されます(Debianの例)。随分前からこのログは見たことあったけど、これが原因だとは知りませんでした。

192.168.0.1 - - [25/Apr/2009:20:12:22 +0900] "OPTIONS / HTTP/1.1" 401 401 "-" "Microsoft-WebDAV-MiniRedir/5.1.2600"

WebDAVサービスを使用しなければコントロールパネルのサービスの設定よりwebclientを無効にすればOKです。WebDAVを使用する場合は止められないので、サーバ側のファイアーウォールでHTTPのアクセスを許可して、応答を返すようにしてあげる必要があります。

サーバ側の設定を変えることができない場合はクライアント側で何か設定できればよいですが難しいので、やはりwebclientを止めて、別のWebDAVクライアントを使うしかないかもしれません。

参考 : http://www.monyo.com/technical/windows/41.html