分散型のバージョン管理システムである、Mercurial を使ってみました。
最近はGitという分散型のバージョン管理システムもよく耳にしていたので、どちらを勉強しようか迷っていましたが、ネットの評判を見てみるとMercurialの方が少し簡単であること、Google もこちらを選んだこと、仕事の関係でこちらを使う方が多そうなことから、Mercurial の選択です。
Fedora 13にはデフォルトでパッケージが容易されているので、インストールは簡単です。
$ yum install mercurial
基本的な使い方はそれほど難しくなさそうです。hg (水銀の元素記号)コマンドを使って操作していきます。
既存のリポジトリのクローンを作成
$ hg clone http://.....(Webの場合) or $ hg clone ssh://user@host/home/repo.... (sshの場合)
新規リポジトリ作成
$ cd リポジトリにしたいディレクトリ $ hg init
リポジトリの履歴を閲覧
$ hg log
詳しい履歴を見たいときは、-v や –debug オプションなどを使うことができます。
$ hg -v log or $ hg --debug log
あるチェンジセットのパッチ表示
$ hg log -p -rチェンジセット番号
リポジトリ内の変更状況を確認
$ hg status
現在のパッチを表示
$ hg diff
コミット
$ hg commit -u ユーザ名 -m "コメント"
vi が立ち上がるので、1行目にコメントを記述します。viを立ち上げるのが嫌な場合は -m オプションで直接コメントを記述することもできます。
他のリポジトリとマージ
$ hg pull 他のリポジトリURL $ hg update $ hg merge ~ マージの衝突が起こったファイルを修正 hg resolve -all で確認可能~ $ hg resolve -m ファイル名 ← 修正したファイルをマージ済みに設定 $ hg commit -u ユーザ名
clone 元に変更を反映
$ hg push
簡易的なWebサーバ起動
$ hg serve